夏休みは、親子で楽しむエコクッキング ~台所から「きれい」と環境を守る~
2026/08/18
みなさん、こんにちは。
IBPの有光眞織です。
いつもコラムをお読みいただきまして、ありがとうございます。
さて、8月に入り、子どもたちの夏休みも真っ盛りとなりました。
「今日のごはんなあに?」
「おなかすいた〜!」の声が、いつも以上に台所に響いている頃ではないでしょうか。
三度の食事におやつ、そして自由研究のテーマ探し……
ご家庭は毎日大忙しですね。
そんな夏休みだからこそ、おすすめしたいのが、
親子で一緒に台所に立つ時間です。
2026年5月27日、「食育基本法」が20年ぶりに改正・公布されました。
今回の改正では、食料安全保障の確保に資する食育の推進や、農林漁業に関する教育の促進など、
環境や食料の未来を見据えた新しい視点が盛り込まれています[1]。
6月には第5次食育推進基本計画も決定し
「学校等での食や農に関する学びの充実」が重点事項の1つとして掲げられました[2]。
今回のテーマは「夏休みは、親子で楽しむエコクッキング」です。
食育というと「栄養バランス」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、
実は「食」と「環境」は切っても切り離せない関係にあります。
日本の食品ロス量は年間461万トン、そのうち家庭からのロスは224万トンにのぼります[3]
「食べ物を無駄なく大切に使い、頂くこと。」
これを子どものうちから体験を通じて学べる場所こそ、家庭の台所なのです。

農林水産省 食品ロスの現状より引用[3]
野菜の皮をむいたり、種を取り除いたり、生ごみを分別したり…
台所での小さな作業は、子どもにとって「食べ物がどこから来て、どこへ行くのか」を考える立派なきっかけになります。
「このにんじんの葉っぱ、ふりかけにできるんだ」
「魚の骨は出汁になるんだよ」など、
一緒に手を動かしながら交わす会話は、どんな教科書よりも記憶に残るでしょう。
仮に、普段は「早くしなさい!」と言ってしまいたくなる場面も、
時間のある夏休みには、お子さんのペースにじっくり任せることもできます。
自由研究のテーマとして「わが家の食品ロス調査」や「野菜の皮まで使い切りレシピ集」などとまとめてみるのも、
素敵な学びになりそうですね。
◆親子で楽しむ「エコクッキング」の5つのヒント
①野菜の皮や葉っぱも活用
にんじんの葉のふりかけ、大根の皮のきんぴらに挑戦。
②冷蔵庫のお片づけレシピ
残った食材を全部使って、オリジナルチャーハンやスープを。
③火を使わない調理に挑戦
夏野菜のマリネや冷やし茶漬けなど、涼しくて省エネ。
④地元の直売所へお買い物。
生産者さんとの会話も、貴重な学び。
⑤生ごみの水切り・コンポスト体験。
水切り前後のグラム計量、「捨てるもの」が「土に還る」ことを実感する体験に。

このようなテーマで、自由研究に「わが家のエコクッキング日記」を。
写真とレシピで一冊にまとめてみるのもよさそうです。
子どもたちが台所で身につけた「食べ物を大切にする感覚」は、
大人になってからも消えることのない、一生の財産になります。
改正食育基本法が目指すのは、まさにそんな「未来をつくる力」を育てること。
夏休みのゆったりとした時間の中で、親子の会話を楽しみながら、環境について自然に学べたら素敵ですね。

上手にできなくても大丈夫です。
皮が分厚くむけても、お米が少し焦げても、
それも大切な学びのひとつです。
「もったいない」
「ありがとう」
「いただきます」
…台所で交わされる言葉のひとつひとつが、未来を担う子どもたちの中に、
地球を大切にする心を静かに育ててくれるでしょう。
今月も、台所から一緒に「きれい」と未来を守っていきませんか♪
今月もお読み頂き、ありがとうございました♪
[1]農林水産省
食育基本法が改正されました(2026.8.10参照)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kannrennhou.html
[2]農林水産省
「第5次食育推進基本計画」の決定について(2026.8.10参照)
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/hyoji/260624.html
[3]農林水産省
食品ロスとは(令和6年度推計値)(2026.8.10参照)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html




