エコロジー&エコノミーの両立を考えよう~台所から「きれい」と環境を守る~
2024/02/20
みなさん、こんにちは。
立春を過ぎて、暦の上では春を迎えました。
三寒四温、春の足音が聞こえてくる時期となりましたね。
旬の野菜を活用した自炊を楽しみながら、心身の「きれい」と環境を守るライフスタイルも続けていきたいものです♪
さて、今回のテーマは「エコロジー&エコノミーの両立を考えよう」です。
エコロジーは環境への配慮、エコノミーは経済的効率を意味します。
日本は高度経済成長期を経て、「大量生産・大量消費(・大量廃棄)」の消費社会へと変化していきました。
環境負荷への配慮(エコロジー)以上に、「より豊かに・より便利に」と経済的効率(エコノミー)に比重が置かれたライフスタイルのあり方が多くなっていったのです。
しかし、「持続可能な社会」を本気で考えた時、経済的効率(エコノミー)を重視した経済活動を従来通り継続していては、人類、ひいては地球環境の「持続可能性」は難しいでしょう。
現に、それを立証しているデータなども発表されています。
例えば、環境省の資料によると、人類が地球に与えている負荷の大きさを測る指標『エコロジカルフットプリント』で、もし世界中の人が日本と同じ暮らしをすると、地球が2.9個分必要になると発表されています[1]。
これはつまり地球上の自然資源を、私たちが必要以上に採取・消費することで、自然に吸収されるCO2より多くのCO2を排出しているといえます。
私たちの「豊かで便利な」ライフスタイルを支えるモノやサービスは、これらを生産・消費・廃棄する課程で温室効果ガスを排出しているからです。
その量は実に、カーボンフットプリントの全体の60%を占めると言われています[2]。
では、エコロジーとエコノミーを両立する方法として、私たちは地球1個分の暮らしをするための工夫には、何ができるでしょうか。
誰もが手軽に取り入れやすいだろう方法を厳選したものを3つ、挙げます[2]。
1.旬の野菜や果物を食べる
2.食品ロスをゼロに
3.消耗品を節約する
旬の野菜や果物は、農業用ハウスで栽培されるものに比べて生産過程で温室効果ガスが少なく、比較的環境負荷がないものといえます。
また、食品ロスは、家庭から出されるもの、レストランや飲み会などでの食べ残しなどもありますが、生ゴミを焼却・埋め立てする過程で出される温室効果ガスを減らすのに有効です。
そして消耗品とは、私たちが日常で使う(台所でいえば保存容器やサランラップ・ビニール袋)を環境負荷の少ない物に変えたり、その使用自体を減らしたりする工夫をすることで、ゴミ削減になります。
そしてこれらはいずれも「エコノミー」な観点からも効果的です。
旬の生産物は比較的安価で手に入りやすく、食品ロスを減らせば食費削減にもなり、さらには新規購入が少なければ日用品費の節約にもなるからです。
生活を見直すことで、上手に「エコロジー」と「エコノミー」の両立が叶います♪
生活環境を整えることは、私たちの未来を守る重要な取り組みです。
是非一緒に実践と継続をしていきましょう♪
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。
参照:
[1]環境省 エコロジカルフットプリント指標について 000178848.pdf (env.go.jp)
[2]国立環境研究所 [ 国立環境研究所 ] 脱炭素型ライフスタイルの選択肢:カーボンフットプリントと削減効果データベース (nies.go.jp)