冷蔵庫の「開け閉め」を見直そう ~台所から「きれい」と環境を守る~
2026/07/21
みなさん、こんにちは。IBPの有光眞織です。
いつもコラムをお読みいただきまして、ありがとうございます。
さて、7月に入り、いよいよ本格的な夏の到来です。
麦茶を注ぎに、冷やしたスイカを取りに、アイスキャンディーをつまみに……
夏の台所では、冷蔵庫の扉が家族みんなに何度も開けられます。
「あれ、何を取ろうとしたんだっけ?」
と、開けたまま考えてしまうこと、ありませんか?
実は冷蔵庫は、家庭で最も電力を消費する家電のひとつです。
資源エネルギー庁によると、夏場の家庭の電力消費量のうち、エアコン・冷蔵庫・照明の3つで5割以上を占めています[1]。
24時間365日休みなく動き続ける冷蔵庫は、ちょっとした使い方の違いで、消費電力もCO₂排出量も大きく変わってくるのです。

(資源エネルギー庁 2026.7.13参照)
今回のテーマは「冷蔵庫の「開け閉め」を見直そう」です。
冷蔵庫のドアを開けるたび、庫内の冷気は逃げ、暖かい空気が入り込みます。
冷蔵庫はそのぶん再び庫内を冷やすためにエネルギーを消費します。
開け閉めの回数が多かったり、扉を開けたまま考え込んだりする時間が長いほど、電力のムダが積み重なっていきます。
資源エネルギー庁の試算によると、冷蔵庫の開閉回数を通常の2倍に増やしてしまうと、
年間で電気10.40kWhを余分に消費し、
CO₂排出量は約5.1kg増え、
電気代も約320円ムダになります。
さらに、扉を開けている時間が10秒から20秒に延びるだけで、
年間で電気6.10kWh、
CO₂約3.0kg、
電気代190円の差が出るのです[2]。
「たった数秒」と思う開閉時間の積み重ねが、1年を通してみると、確かな環境負荷になっているのです。
また、冷蔵庫にものを詰め込みすぎると冷気の流れが妨げられ、冷却効率が落ちます。
詰め込んだ場合と半分にした場合を比べると、年間で電気43.84kWh、CO₂約21.4kg、電気代なんと約1,360円もの差が生まれます。
庫内温度の設定を「強」から「中」に変えるだけでも、年間でCO₂約30.1kg、電気代約1,910円の節約になります[2]。

◆台所から始める「冷蔵庫の省エネ」のヒント
◎ 冷蔵庫を開ける前に、「何を取るか」を決めてから。開けたまま考え込むのを卒業。
◎ 庫内は「7割収納」を目安に。奥の壁が見えるくらいで、冷気がしっかり循環します。
◎ よく使うものは手前・定位置。「どこだっけ?」を減らせば開けている時間も短縮。
◎ 熱いものは冷まして冷蔵庫へ。庫内温度を上げてしまうと余分な電力を消費します。
◎ 設定温度は季節に合わせて。夏は「中」、涼しい時期は「弱」で十分冷えます。
◎ 冷蔵庫の周りに空間を。壁にぴったりくっつけず、放熱スペースを確保しましょう。
◎ 常温保存できるものは冷蔵庫に入れない。未開封の調味料や缶詰は棚で保管を。
冷蔵庫の使い方を少し工夫するだけで、年間で数千円の電気代とCO2排出量を確実に減らすことができます。
家計にも、地球にも優しい、—まさに一石二鳥の取り組みです。
特に夏場は、冷蔵庫の負担が一年で最も大きくなる季節。
だからこそ、この時期に「開け閉めの習慣」を見直すことは、一番効果が実感できるタイミングでもあります。
ご家族みんなで「開けたまま考えないゲーム」なんて楽しみながら、省エネ習慣を身につけてみるのはいかがでしょうか。
今月も、台所から一緒に「きれい」と未来を守っていきませんか♪
今月もお読み頂き、ありがとうございました♪

[1]経済産業省 資源エネルギー庁
省エネルギー政策について(2026.7.10参照)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/
[2]経済産業省 資源エネルギー庁
キッチン|無理のない省エネ節約(2026.7.10参照)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/kitchen/index.html




