SDGsと酒粕活用のつながり ~台所から「きれい」と環境を守る~
2025/06/17

みなさん、こんにちは。
いつもコラムをお読みいただきましてありがとうございます。
関東も梅雨入りした今日この頃ですが、みなさんの地域は、いかがですか。
さて、2025年も半分を終えようとしています。
SDGsの17の目標達成まであと4年半となりました。
国連では、2020年から10年間を【行動の10年】として
各国のさらなる取り組みの強化を求めていましたが、
まだまだ市民レベルでも出来る余地はたくさんあります。
永続的に[美しい四季]を楽しめるように、
日常生活から出来ることを一緒にしていきましょう。
そのためにも、「台所から『きれい』と環境を守る」コラムをお届けします♪
今回のテーマは、「SDGsと酒粕活用のつながり」です。
みなさんは、日ごろのお食事で酒粕を活用されていますでしょうか?
日本インナービューティーダイエット協会公式1dayレッスンの1つに酒粕レッスンがあったり、レシピサイトでも数々の酒粕レシピが紹介されていたりと、一般世間よりもなじみ深い発酵食品なのではないかと思います。
日本酒づくりの過程で生まれる「酒粕」。
これをうまく活用することは、美容や健康に良いだけでなく、
実はSDGs(持続可能な開発目標)にも深く関わっています。
今回は、酒粕がSDGsのどんな目標に貢献しているのかをご紹介します。
- 目標12「つくる責任 つかう責任」
酒粕は日本酒の製造過程でできる副産物。
かつては大量に廃棄されていたこともありますが、
最近では食品、飼料、スキンケアなどに再活用され、
廃棄物を減らす取り組みが広がっています(ターゲット12.5)。
たとえば、酒粕を使ったスイーツや加工食品、ブランド豚の飼料など、
さまざまな形で「捨てずに使う」工夫がされており、資源を大切にする社会づくりにつながっています[1]。
さらに、一般家庭での活用も進めば、
私たち一人ひとりのキッチンからもフードロス削減に貢献することができ、日
常生活の中にサステナブルな意識が根づいていきます。
- 目標11「住み続けられるまちづくりを」
酒蔵や地域の企業が協力して、
酒粕を活かした商品やサービスを生み出すことで、地域経済が元気になります。
新しい雇用が生まれたり、地域ならではの魅力が発信されたりと、まちづくりにも良い影響が。
こうした取り組みは、環境に配慮した持続可能な地域づくり(ターゲット11.6)にもつながっています。
地元の資源を循環させながら、地域内で経済がまわる「地産地消」の取り組みは、
都市と地方の格差縮小や地域の持続的な発展にもつながっていきます[2]。
- 目標15「陸の豊かさも守ろう」
酒粕は、飼料や肥料としても活用されています。
農業や畜産業にとっては、循環型の取り組みとなり、
土づくりや自然の恵みを守ることにも役立っています。
化学肥料に頼らず、自然由来の副産物を再利用することで、土壌の健全性を保ち、生態系にも優しい農業が可能になります。こうした資源の循環は、生き物と共存する豊かな環境づくりにもつながっており、私たちの食卓の未来を守る大切な一歩といえます。
- 目標8「働きがいも経済成長も」
酒粕を使った新しい商品が生まれることで、地元の産業が活性化し、新しい仕事も生まれています。「これまでは捨てていたもの」が「価値あるもの」に変わることで、地域の魅力づくりにもつながっているのです。発酵食品の知識や技術を活かした商品開発は、伝統産業の継承や若い世代の雇用創出にもつながります。また、女性の起業や地域ブランドとしての展開も進み、多様な働き方の選択肢が広がることも、大きな魅力のひとつです[3]。
酒粕マフィンの画像
いかがでしたか?酒粕の活用は、「つくる責任」「住み続けられるまちづくり」「陸の豊かさの保全」など、SDGsのさまざまな目標に貢献しています。
自分や大切な家族の健康や美容を守るだけではなく、廃棄物を減らし、地域資源を大切に活かす―そんな取り組みの中に、未来へのヒントがたくさん詰まっているのです。
ぜひ、引き続き酒粕を活用されてみてください♪
[1]長野SDGsプロジェクトサイト
廃棄される酒粕を用いた食品開発 | NAGANO SDGs PROJECT
[2]NHK おはよう日本 サイト
廃棄される「酒粕(かす)」をブランド豚に!秋田の酒蔵が挑戦するSDGs|おはBiz|おはよう日本|NHK
[3]日本経済新聞/2021年6月13日記事 酒かす利用、秋田で広がる 県が7月に研究会https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC08D140Y1A600C2000000/