未来につなぐ!サステナブルウィーク ~台所から「きれい」と環境を守る~
2025/10/21

みなさん、こんにちは。
いつもコラムをお読みいただきましてありがとうございます。
いよいよ清々しい空の雲が秋本番を知らせてくれる季節となりました。
さて、国連では、2020年から10年間を【行動の10年】として各国のさらなる取り組みの強化を求めていましたが、
市民レベルでも行動の余地はたくさんあります。
穏やかな地球環境をどのようにしたら次世代に残せるかを考え、
行動に移さなければいけないと思う今日の頃です。
少しでも永く穏やかな四季を楽しめるように、日常生活から出来ることを一緒にしていきましょう。
今月も「台所から『きれい』と環境を守る」コラムをお届けします♪
今回のテーマは、「未来につなぐ!サステナブルウィーク」です。
近年、「サステナブル(持続可能)」という言葉を目にする機会が増えました。
たとえば、「サステナブルフード」という表現であれば、地球環境に配慮しながら、人の健康にもやさしい食のあり方を指します。
10月15日から、消費者庁、農林水産省、環境省が連携して、「サステナウィーク」と称し、
「食と農林水産業の持続可能な生産と消費を広めるための活動を推進する」主旨で、様々なイベントや発信がなされています[1]。
しかし、これは決して特別なことではなく、実は私たちの日常生活、
とりわけ台所から始めることのできる、ごく身近な取り組みでもあります。
インナービューティーダイエット協会が提唱している食の在り方は、
まさに「サステナブルフード」と親和性が高いです。
みなさんは、普段から旬の野菜を選ぶことを意識されていると思います。
遠くから運ばれてきた食材よりも、地元で採れた旬の食材を使うことは、
輸送エネルギーを減らすだけでなく、栄養価の高い食事につながります。
そして食材を丸ごと使うことで栄養を摂りながらも生ごみを減らすことが出来るため、
これも一石二鳥な取り組みだと言えるでしょう。
実は、こうした「食を大切にする」意識は、世界でも広がっています。
イギリスでは、2000年、政府機関の財政支援で設立した【WRAP】というNGO団体があります[2]。
WRAPでは、「消費期限を過ぎても安全に食べられる食品がある」ことを啓発し、
国全体で“もったいない”を見直す運動を展開しています。
消費期限が過ぎた食材を調理して食べるその結果、家庭での食品廃棄量が大幅に減少し、
「食を無駄にしない」という価値観が社会に根づき始めました。
この動きは、まさにサステナブルフードの実践例と言えるでしょう。
実は日本では、未開封の食品を食べずに捨てる直接廃棄がフードロスの課題とも言われています[3]。
私たち一人ひとりの台所からも、同じような変化を起こすことができます
□買いすぎず、使い切る工夫をする。
□食材を丸ごと美味しく調理する。
□発酵の力で「捨てない知恵」を活かす。
そして、それに加えてWRAPの前例にあるように
□消費期限を過ぎても安全に食べられる食品があることを知る。
こうした小さな積み重ねこそ、サステナブルな未来をつくる第一歩です。
10月30日は、食品ロス削減の日です。
「食べられるものは捨てない。」
未来の心地よさは、遠い世界の話ではありません。
それは、今この瞬間、私たちが台所で包丁を握るその手の中にあります。
自分をいたわるように食を選ぶことが、地球をいたわることにつながる。
そんな循環を大切に、今日も「台所からキレイと環境を守る」一歩を、楽しみながら続けていきたいです。
今月もお読みいただき、ありがとうございました♪
[1]消費者庁ホームページ(2025.10.15参照)
サステナウィーク、10月15日から開幕します!~持続可能な消費のヒントが見つかる2週間~ | 消費者庁
[2] WRAPホームページ(2025.10.15参照)
Mission and vision | WRAP – The Waste and Resources Action Programme
[3]食品ロス削減関係参考資料(消費者庁消費者教育推進課)