感謝を伝える秋
2025/09/09

艶やかな茶色の鬼皮に覆われ、
ほっくりとした甘みと
香ばしさを持つ 栗
古くから「山の幸」として
人々に愛されてきました。
稲作以前の縄文時代には、
主食に近い存在だったといわれ、
重要なエネルギー源でも
あったそうです。
現代では、
炊き込みごはんや
甘露煮、モンブランなど、
幅広い料理や
お菓子に活用される
秋の味覚の代表ですね。
旬は、9月〜10月の
短い期間
この時期の栗は
甘みがのって
風味も豊かです。
毬が次第に割れ、
光沢のある実が顔を出す姿は、
まさに
秋の到来を告げる風物詩。
各地で栗拾いなどのイベントや
お祭りが行われており、
地域の文化や食習慣とも
深く結びついています。
古くから
縁起物とされる栗には、
さまざまな習わしや
言い伝えがあります。
「甘い=太りやすい」
「デザート向き」という
イメージを持たれますが、
その素朴な甘みの中には、
体を整える栄養素が
たっぷりなのです。
栗に含まれるビタミンCは
でんぷんに守られているため
熱に強いことが特徴です。
注目すべき成分が、
タンニン
渋皮の茶色い部分に
特に多く含まれ、
強力な抗酸化作用を
持っています。
※摂りすぎると鉄分の吸収を妨げてしまうため、
食べ過ぎないように注意しましょう。
そのまま茹でたり
焼いたりするだけでなく、
様々な楽しみ方があります。
皮ごと摂取できる
「渋皮煮」は、
無駄なくしっかり
タンニンを摂取できますね。
手間ひまをかけることも
贅沢で豊かな時間———
家庭で作る渋皮煮は
感謝の気持ちを表す
贈り物にもぴったり!
お砂糖の量を控えられるのも
うれしいポイントです。
古来から縁起物として
親しまれてきた背景に加え、
敬老の日に食べる
習わしがあるように
「長寿」「健康」「感謝」を
象徴する存在でもある栗。
ほっくり甘い栗を味わいながら、
秋の訪れを感じましょう♡