2025年・ゴミを減らす買い物のコツ
2025/01/21
~台所から「きれい」と環境を守る~
みなさん、こんにちは。
いつもコラムをお読みいただきましてありがとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、2025年となった今年は、SDGsの17の目標達成まであと5年を切りました。
国連では、2020年から10年間を【行動の10年】として各国のさらなる取り組みの強化を求めていましたが、
まだまだ市民レベルでも出来る余地はたくさんあります。
一緒に日常生活から出来ることをしていきましょう。
そのためにも、「台所から『きれい』と環境を守る」コラムをお届けします♪
今回のテーマは「2025年・ゴミを減らす買い物のコツ」です。
突然ですが、日ごろ、食材や商品を購入する際の包装のされ方について、気にすることはありますか。
日本では、衛生意識の強さから果物や野菜が個別にビニール包装されたり、二重包装されたりすることがあります。
スーパーマーケットの陳列も美しく整えられた個包装の商品が多く、品質や衛生を重視する文化が背景にあります。
そのため、少々傷がついたパッケージは廃棄の対象となることがあり、これが食品ロス問題にも影響していることは否めません[1]。
一方、海外では異なるアプローチが見られます。
特にヨーロッパや北米では、果物や野菜が個別包装されずケースに山積みされたり、
ナッツ類やパスタなどは量り売りしたりするシステムの「バルク販売」が多く見受けられます。
また、生分解性の袋や再利用可能な布バッグの提供が進んでおり、未包装で販売されることも多いです。
個包装された食材を、清算後、更にビニール袋に入れて持ち帰る日本のスーパーマーケットの風景は、
海外の人の目には、不思議な風景に映るかもしれません。
さて、「エコフレンドリーパッケージ」という言葉を聞いたことはありますか?
例えば、再利用可能な紙やバイオプラスチックを使用した牛乳カートン、卵のパック、
生分解性の袋を用いた野菜の包装、リサイクル可能なアルミパウチに入ったナッツなどがあります。
その他にも、再生紙を使用した乾燥食品の包装や、バイオプラスチックを用いた肉や魚の包装が見られます。
このような包装がなされたものは多くのメリットがあります。
まず、再利用可能な素材やリサイクル可能なデザインにより、廃棄物の量を削減し、環境負荷を軽減できます[2]。
例えば、再生紙やバイオプラスチックを使用することで、年間約1,000トンのCO₂排出を削減できるとされています。
これは、従来のプラスチックパッケージングに比べて約30%のCO₂削減効果があります。
また、生分解性素材の使用により、自然環境に戻る際の影響を最小限に抑えることができます。
また、エコフレンドリーパッケージ以前の話ですが、包装されていない商品を選んだり量り売りの商品を選んだりすることもゴミを減らす工夫の1つです。
さらに、以下のような心がけが、ゴミを減らすコツにつながります[3]。
◇エコバッグを持ち歩く
◇必要なもの・必要な分だけを買う
◇使い捨て商品ではなく、長く使える商品を選ぶ
◇地産地消を意識する
◇グリーンマークやエコマークなど、環境ラベルのついた商品を選ぶ
年末の大掃除で、大量のゴミ捨てをされた方、ぜひ今年の年末は・・・と言わず、
日常からゴミを減らす工夫を一緒にしていきましょう♪
その取り組みが個人レベルの生活も、地球環境の観点からも、心地よい暮らしを実現するカギとなることでしょう。
今月もお読みいただきましてありがとうございました♪
[1] 環境省 H30環境・循環型社会・生物多様性白書
環境省_平成30年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 状況第1部第3章第2節 持続可能な消費行動への転換
[2]環境省 消費者意識とエコフレンドリー製品
[3]消費者庁 エシカル消費とは