環境月間!ポリ袋以外での時短調理 ~台所から「きれい」と環境を守る~
2024/06/18
みなさん、こんにちは。
早くも6月、2024年もまもなく半分を迎えますね♪
年々、最高気温が上がっている昨今、少しでも地球温暖化の傾向を緩和するためにも、
日ごろのライフスタイルを見直せたらよいですね。
今ある環境を永続的に守れるよう、
今月も「台所から『きれい』と環境を守る」コラムをお届けしたいと思います♪
さて、今回のテーマは「環境月間!ポリ袋以外での時短調理」です。
『環境月間』という言葉、みなさんは聞いたことはありますか?
今から52年前、1972年6月5日に、ストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念し「環境の日」が定められました。
日本でもこの日を「世界環境デー」として、環境の保全について関心と理解を深めたり、
積極的に環境保全活動をしたりする意欲を高めることを周知されてきました。
その「環境の日」から派生したのが『環境月間』です。
以下、環境省のホームページからの抜粋です。[1]
我が国では、環境庁の主唱により、
平成3年度から6月の一か月間を「環境月間」(昭和48年度~平成2年度までは、6月5日を初日とする「環境週間」)とし、
全国で 様々な行事が行われています。
世界各国でも、この日に環境保全の重要性を認識し、
行動の契機とするため様々な行事が行われています。
つまり、1日のみならず、6月丸ごとを環境保全の行動をしていこう!というものですね。
地球温暖化などの環境問題の解決に向けて、
私たち一人ひとりが自らの生活や行動を見直すきっかけが必要になるわけです。
そこで、見直すポイントとして紹介したいのは時短調理の方法です。
私たちの忙しい日常では、時間を節約することは非常に重要です。
特に料理においては、その価値は計り知れません。
しかし、時短料理の代名詞ともいえる『ポリ袋調理』は、
便利さの裏で環境問題を引き起こしています。
レジ袋削減のためにマイバックの活用が主流となった反面、
調理でポリ袋を活用するのでは、矛盾が生じることになります。
使い捨てレジ袋もポリ袋も、廃棄された後、
分解されるまでに数百年を要し、海洋汚染の原因となるからです。[2]
環境省の発表によると、ポリ袋を含む容器包装プラスチックの使用は拡大傾向にあり、
今後20年で現在の生産量の2倍になる予想がなされています。
そして、2050年には海洋中のプラスチック量が魚の量以上に増加すると算出されているのです。[3]
では、具体的に何ができそうでしょうか。
ポリ袋に頼らず環境に負荷の少ない方法として「シリコンバック」があります。
【シリコンバックの基本的な使い方】
- 食材を均等な大きさに切る。
- シリコンバックの8分目まで入れる。
- 鍋に湯を沸かし、蓋をしたシリコンバックを加熱する。
この方法で、サラダチキンや蒸し野菜も出来ますし、
お魚とキノコと発酵調味料を入れて冷凍保存しておけば、
簡易的なミールキットができます。
また、シリコンバックの柔らかさを利用して、
材料をバックの上から潰し混ぜることもできます。
茹でたジャガイモと豆腐マヨ、粒マスタードで
簡単なポテトサラダなどもできます。
シリコンバックは洗って繰り返し使用できるため、
使い捨てのプラスチック製品に比べてゴミの量を減らすことができます。
したがってCO2排出量の削減にもなり、環境への負荷も軽減できます。
また、耐冷性、耐熱性に優れているため、
長期間に渡って使えるので、家計としても助かりますし、
密閉性が高くあらゆる食材や料理を保存できるので、
フードロス削減にもつながります。
タッパーやボウルなどと比較しても、
シリコンバックは薄く軽量なので収納もかさばらず、
使い勝手が良いものとして注目されています。
6月の環境月間を機に、今まで当然のように使い捨てポリ袋を活用していた!という方は、
是非、繰り返し使えて環境にも優しいアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか♪
今月もお読みいただきまして、ありがとうございました。
[1]環境省 環境の日及び環境月間 (env.go.jp)
[2]令和4年3月環境省 バイオプラスチック等製ごみ袋導入のガイドライン
guideline-bioplahukuro.pdf (env.go.jp)
[3]環境省 プラスチックを取り巻く国内外の状況