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台所から「きれい」と環境を守る ~エシカル消費で、体も地球も美しく♡~

2023/09/19

みなさん、こんにちは。

月に1度の、台所から「きれい」と環境を守るコラム、いつもご覧いただきまして、ありがとうございます!

 

 

 

 

今月のテーマは「温暖化と発酵食品の関係」についてです。

 

 

 

 

この夏、「観測史上初」と言われる猛暑日や真夏日、熱帯夜の日数の多さや、観測地点の多さを伝える報道が、毎日のように続きました。

この原因にはやはり「地球温暖化」が絡んでいます。

世界でも異常気象による甚大な被害をもたらしたり、様々な生態系にも大きな影響を与えたりしていることは火を見るよりも明らかです。

 

 

 

 

例えば、秋田県大館市では、2023年8月23日に観測史上最高の38.8度を記録し、そこで飼育されている「比内地鶏」は暑さに弱く、涼しい場所を求めて密集したことや、水分不足や熱中症により、13農家、計1850羽が命を落としたという報道がありました。

 

 

 

 

 

飼育農家では、遮光シートや扇風機などの暑さ対策を行ったものの、鶏たちは猛暑に耐えられなかったのでしょう。

日々、懸命に飼育している農家の皆さんの心中や、異例の酷暑に命を落とさざるを得なかった鶏を思うと、無念でなりません。

 

 

 

 

 

※気象庁ホームページより

気象庁 | 日本の季節平均気温 (jma.go.jp)

 

 

 

 

 

 

そして目に見える命だけが、地球温暖化の影響を受けているだけではありません。

私たちが日々重宝している発酵食品は、たくさんの微生物の存在があってこそ出来上がるものです。その発酵食品にも影響があるのです。

 

発酵食品といえば、味噌や醤油、酢、酒、納豆などが思い浮かぶでしょうか。

発酵食品は、栄養価や風味が向上したり、保存性が高まったりする利点がありますが一方で温度や湿度などの環境条件に敏感です。

 

温暖化によって気温が上昇したり、気象が不安定になったりすると、発酵食品の品質や安全性に問題が生じる可能性があります。

例えば、醤油や味噌は、大豆や小麦などの原料をコウジ菌という微生物で発酵させて作りますが、コウジ菌は一般的に25℃~30℃の温度で最適に発酵します。

しかし、温暖化により気温が高くなると、こうじ菌の代わりに有害な微生物が繁殖しやすくなります。

結果として醤油や味噌の風味や色が損なわれたり、毒素や異臭を発生させたりするという可能性も生じてくるのです。

私たちは、「腸を整える」ために、発酵食品を活用し、またそれ以外にも健康や美容のために日々、様々な食材を頂いています。

 

 

 

 

 

目に見える命も、目には見えない命も、気候変動の余波で大きな影響を受けていることを知った上で、私たちの生活を振り返り、省エネや節水を心がけることこそ、「エシカル消費」の1つだと言えるでしょう。

 

その先で、私たちは大切な「発酵」という文化遺産を守り、次世代のこどもたちも今と同様に発酵食品を味わってもらうために、人にも地球にも負荷の少ない食生活を続けていきましょう♪

 

 

 

参照:

※1 農林水産省ホームページ

「発酵」の不思議:農林水産省:農林水産省 (maff.go.jp)

 

食品産業の環境対策:農林水産省 (maff.go.jp)

 

※2 環境省ホームページ

日本の約束草案(2020年以降の新たな温室効果ガス排出削減目標) | 地球環境・国際環境協力 | 環境省 (env.go.jp)

 

※3 朝日新聞デジタル

暑かった秋田 秋田市の8月平均気温30度 稲や比内地鶏にも影響:朝日新聞デジタル (asahi.com)

顔写真

ArimitsuMaori

有光眞織

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【得意な料理のジャンル】

①時短・簡単レシピ②エイジレス美腸ケアレシピ③美腸おつまみ④美腸スイーツ/2023年『心-食-環境を整える~NEOヘルシーエイジング講座』リリース


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埼玉県/オンラインにて全国展開


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