台所から「きれい」と環境を守る ~エシカル消費で、体も地球も美しく♡~
2023/08/22
みなさん、こんにちは。
月に一度の、台所から「きれい」と環境を守るコラム、いつもご覧いただきまして、ありがとうございます!
今月のテーマは「アースオーバーシュートデー」についてです。
アースオーバーシュートデー(Earth OvershootDay)とは、
地球の生態系が1年に供給できるすべての生物資源量(衣食住に関わる生物資源)の容量を、1月1日の年初から数えて、私たち人類が使い果たしてしまう日を指します。
オーバーシュートは、「行き過ぎる」という意味で、地球の再生能力を上回り、人類が資源を消費していることを可視化ために、国際環境シンクタンクのグローバル・フットプリント・ネットワークが毎年発表しているものです。
いわゆる「地球の限界日」です。
50年前の1973年は、12月3日でした。
そして今年、2023年のアースオーバーシュートデーは、8月2日でした。
ただ、この日を過ぎても私たちは一切の資源を使えなくなる、というわけではありません。限りある地球環境の資源を未来から「前借り」しながら使い続けているのです。
私たちは、今、とても便利な社会に暮らすことができています。
スマホ1つで買い物を済ませることが出来て、待っていれば玄関先に商品が届きます。今年の暑さはとても厳しいですが、部屋には冷房が効いていて快適に過ごせます。
また、スーパーではビニールで個包装された清潔感のある野菜が並び、外国産の野菜や魚介類、肉なども日々絶えることなく陳列棚に並んでいます。食べきれないほどの食糧に恵まれ、現に日本では1日に茶碗1杯分のフードロスがあると試算されています。
でも、こうした便利な暮らしの代償として「たくさんの資源」を消費しているという現実もあります。
その日本の生活水準で、全人類が消費行動をした場合のアースオーバーシュートデーはいつになると思いますか?
なんと、5月6日。
この時点で地球1個分の資源を使いつくしてしまうわけですから、12月31日までに必要な資源を考えると、地球は「2.9個」必要だということになるのです。持続可能な社会とは言い難い現実だといえるでしょう。
では、どうしたら環境への負荷を軽減して「アースオーバーシュートデー」を1日でも先延ばしにできるでしょうか。
エコロジカル・フットプリント・ジャパンは「日本のエコロジカル・フットプリントを削減する5つの方法」の中で、私たちが「台所からキレイと環境を守る」ことが出来る方法を提示しています。
◎輸入製品の環境負荷を減らす。
◎食生活を見直し、加工食品の利用を抑え、季節の地元産の利用を増やす。
◎食料廃棄を減らす。
旬の野菜、地産地消を心掛け、余すことなく美味しく頂くこと。
フードロスの削減でも、アースオーバーシュートデーを13日延長することが可能になると言われています。
これは、地球環境への負荷を減らすことにもつながります。
食と心と環境を整えることで、私たちが老後を迎える頃や私たちの子どもたちが大人になる頃の地球環境を守っていきませんか。
便利な生活習慣をちょっと見直して、穏やかで健やかな未来を一緒に叶えていきましょう♪
参照:
※1 グローバル・フットプリント・ネットワーク
https://www.overshootday.org/newsroom/country-overshoot-days/
※2 WWFジャパン
https://www.wwf.or.jp/activities/opinion/5105.html
※3 朝日新聞デジタル