台所から「きれい」と環境を守る ~エシカル消費で、体も地球も美しく♡~
2023/06/20
みなさん、こんにちは。
月に一度の、台所から「きれい」と環境を守るコラム、いつもご覧いただきまして、ありがとうございます!
今月のテーマは
「レジ袋の次は? 脱プラスチック生活!」です。
6月も下旬に差し掛かりました。
2020年の7月にレジ袋が有料化されてからもうすぐ3年が経とうとしています。
みなさんの日常生活で、プラスチック製品との付き合い方は、どのように変化したでしょうか。
例えば、レジ袋を断るようになった方、
ペットボトルではなくマイボトルを使うようになった方、
洗剤など詰め替え容器使うようになった方なども少なくないかと思います。
しかし、以前「海洋プラスチック問題」についてのコラムでもお伝えした通り、
私たちがこの先も暮らしていく地球環境を安心・安全な環境として保つためには、
地球温暖化や環境汚染の大きな要因となる日々のプラスチックゴミの削減を心掛けていく必要があります。
環境省中国四国地方環境事務所(2008)では、
瀬戸内海全域で1万3000tのゴミが海底に沈んでいるとし、
このうち87%がプラスチック製品であると推計されている。
(※1「世界で広がる脱プラスチックの動き」大阪商業大学公共学部 准教授 原田禎夫氏)
香川県環境森林部環境管理課水環境・里海グループ(2016)は、
香川県周辺の海域に1006tのごみが沈積しているとし、
そのうち77.9%がプラスチック製、全体の67.7%が食品の包装類およびレジ袋であったとしている。
(※1「世界で広がる脱プラスチックの動き」大阪商業大学公共学部 准教授 原田禎夫氏)
使い捨てプラスチックの削減への取り組みの動向として、
日本では2020年7月からスーパーやコンビニエンスストアなど様々なお店でレジ袋が有料化しました。
また、ファストフード店やコーヒー店などでの紙ストローの採用などが定着してきました。
内閣府の「環境問題に関する世論調査」(※2 令和元年8月調査)で、
「プラスチックごみによる海の汚染などのプラスチックごみ問題に関心があるか」という問いに対して、
回答した全1667名のうち、「関心がある」または「非常に関心がある」と回答した人が全体の88.8%にも上っていたというデータが出されています。
レジ袋有料化によって市民のライフスタイルが「買い物袋は無料で貰えるもの」が前提だった社会から
「マイバック持参」が前提な社会へと変わっていきました。
とはいえ、まだまだプラスチックゴミは世界規模で増え続けています。
レジ袋削減のみならず、様々な使い捨てプラスチックを減らしていくことが大切だと言えます。
令和4年度「プラスチックごみ問題に関する世論調査」(令和4年9月調査)によると、
「過剰だと思うプラスチックを使用した製品やサービス」として、以下のような結果が示されています。
(※3 回答者1791人/複数回答)
第1位 お弁当で使われている使い捨て小分け用容器や飾り(50.2%)
第2位 ペットボトルのラベル(40.2%)
第3位 通販などで運搬の際に使用される包装や緩衝材(38.9%)
第4位 飲み物と一緒に提供されるかき混ぜ棒・マドラー(33.6%)
第5位 食べ物と一緒に提供されるスプーンやフォークなどの食器(27.8%)
以下、菓子類などの個包装やカミソリやくしなどのアメニティグッズが続きます。
みなさんの身の回りで、使用を減らしたり無くしたりできそうなプラスチック製品は何があるでしょうか。
こちらのサイトでは、「インナービューティーSDGs」を大切な軸としています。
◎ペットボトル入りではなく、瓶詰めの発酵の過程を経た伝統的な発酵調味料を選ぶ
◎食品用ラップを蜜蝋ラップやシリコンバックに替えてみる
◎プラスチックパックではなくモウルドパック(紙製)の容器入りの卵を選ぶ
◎新しく買い足す保存容器は、プラスチック製ではなくガラス製を選ぶ
脱・プラスチック生活として日々の小さな選択の積み重ねをすることで、レジ袋使用削減から更に進んだ工夫もできそうです。
1つ1つの取り組みは細かなことに思えても、
それが積もり積もれば海洋プラスチックごみ問題や気候変動問題の解決への貢献につながります。
6月は「環境月間」ですが、
6月のみならず、継続的に取り組みを実践・拡散していく社会を一緒に作っていきましょう。
参照:
※1 世界で広がる脱プラスチックの動きja (jst.go.jp)
※2 「環境問題に関する世論調査」gairyaku.pdf (gov-online.go.jp)
※3 プラスチックごみ問題に関する世論調査(令和4年9月調査)調査結果の概要 – 内閣府 (gov-online.go.jp)