環境保護も視野に入れた、災害対策 ~台所から「きれい」と環境を守る~
2024/09/17
みなさん、こんにちは。
9月も中旬となり、小さい秋が見え隠れしてきておりますが、
みなさんの地域はいかがでしょうか。
日本の春夏秋冬の1つ1つの季節の美しさを守るためにも、日ごろのライフスタイルを見直せたらよいですね。
今月も、今ある環境を永続的に守れるよう、
「台所から『きれい』と環境を守る」コラムをお届けしたいと思います♪
さて、今回のテーマは「環境保護も視野に入れた災害対策」です。
現代社会において、環境保護と災害対策はますます重要な課題となっています。
私たち一人ひとりが日常生活の中で取り組むことができる行動が、
地球環境の保護と災害時の備えに大きく貢献することができます。
ここでは、環境保護と災害対策の両方に役立つ具体的な行動を3つ紹介します。
1.ローリングストック
ローリングストックとは、日常的に消費する食品を少し多めに購入し、
古いものから順に使っていく方法です[1]。
これにより、食品ロスを減らし、非常時にも備えることができます。
環境省の発表によると、最新の食品ロス量として、令和4年度は約472万トン、
そのうち家庭からの食品ロスは年間で約236万トンとあります[2]。
日頃から食品ロスの削減に気を付けていても、災害時の買い置きがいつの間にか賞味期限が切れて捨てるしかない…というのは、
環境面でも経済面でも非常にもったいないと言えます。
そこで、ローリングストックの活用がオススメです。
例えば、魚の缶詰や切り干し大根や干し椎茸、ドライフルーツなどの乾物を常備し、
定期的に消費しながら新しいものを補充することで、
常に新鮮な食料を確保できます。
食品ロスは環境に大きな負荷をかけるため、この方法は環境保護にもつながります。
- 再利用可能なアイテムの使用
プラスチック製品の使用を減らし、再利用可能な水筒やエコバッグを使うことは、ゴミの削減に大きく貢献します。
プラスチックゴミは海洋汚染の主要な原因の一つであり、その削減は環境保護に直結します。
環境省によれば、毎年約800万トンのプラスチックゴミが海洋に流出しており、
このままでは2050年には海洋中のプラスチックゴミの重量が魚の重量を超えると予測されています[3]。
また、災害時には使い捨てのものよりも再利用可能なアイテムが役立ちます。
例えば、水筒は水の確保に、エコバッグは物資の運搬に便利です。
これにより、日常だけではなく、災害時の生活の質を向上させることができます。
- 物を減らす
家の中に不要な物が多いと、必要なものが埋もれて見つからず、ストックがあるのに買い足してしまったり、
無駄なものを買い足してしまったりすることで廃棄物が増え環境負荷につながります。
また、災害時には避難経路の導線確保が難しいことにもつながるため、日ごろから『物を減らす』という意識は大切です。
例えば、定期的な断捨離をする中で、リサイクルや寄付に回すことで環境保護や社会貢献にもつながりますし、
必要最低限のものを厳選して買う意識は、環境的にも経済的にも負荷が少なく、
災害時も有効という一石三鳥な取り組みです。
さらに、物が少ないと掃除や整理整頓が楽になり、生活の質も向上します。
これにより、日常生活がより快適になり、心の余裕も生まれるでしょう。
いかがでしたか?
これらの行動は、日常生活の中で無理なく取り入れることができ、
環境保護と災害対策の両方に効果的です。
私たち一人ひとりが少しずつ意識を変えることで、大きな変化を生み出すことができます。
環境保護と災害対策は、未来の世代に対する思いやりでもあります。今日からできることを始めてみましょう♪
[1]農林水産省 災害時に備えた食品ストックガイド
A4ずつアートボード200312_CS6 (maff.go.jp)
[2]環境省
我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和4年度)の公表について | 報道発表資料 | 環境省 (env.go.jp)
[3]環境省
環境省_令和2年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 状況第1部第1章第3節 海洋プラスチックごみ汚染・生物多様性の損失 (env.go.jp)