心地よい暮らしが地球を守る―ゼロ・ウェイスト ~台所から「きれい」と環境を守る~
2026/03/17
みなさん、こんにちは。IBPの有光眞織です。
いつもコラムをお読みいただきまして、ありがとうございます。
さて、SDGs17の目標の達成まで、あと4年を切った2026年。
国連では、2020年から2030年までの10年間を【行動の10年】と位置づけ、
世界各国に更なる取り組みの強化を求めてきました。
気候変動や環境問題は大きなテーマですが、
私たちがほんの少し意識を変えるだけで、環境への負担は確実に減らせます。
そしてそれは、「未来の誰か」だけではなく、
「今の私たち」の暮らしを守ることにもつながります。
そんなことに思い巡らせつつ、買い物かごに入れる食材や、
日ごろの調理法、ゴミの捨て方など、
たくさんの『小さな選択』が、静かに、でも確実に、穏やかな未来につながります。
台所から、キレイと、そして私たちの未来を守っていきませんか♪
今回のテーマは「心地よい暮らしが地球を守る―ゼロ・ウェイスト」です。
朝、お茶を入れたマイボトルをバッグに入れる。
これは、ほんの小さな習慣ですが、
それだけで今日一日、使い捨てのペットボトルを一本減らすことができます。
環境問題というと、どこか遠い世界の出来事のように感じることもあります。
けれど実は、私たちの日々の暮らし、とくに「台所」には環境を守るヒントがたくさんあります。
食材の選び方、買い物の仕方、そしてごみの出し方。
ほんの少し意識を変えるだけで、環境への負担をやさしく減らすことができるのです。

こうした『ごみを出さない暮らし』に世界的な関心が高まる中で生まれたのが、
3月30 日の<国際ゼロ廃棄物デー>です[1]。
これは、2022年12月国連総会で採択され、世界中で廃棄物問題を見直す日として定められたものです。
この背景には、世界で年間20億トン以上もの都市ごみが発生し、
その多くが適切に処理されないまま環境汚染や気候変動の一因になっているという現状があります。
そこで、ごみを減らす暮らしや、
循環型社会への転換を呼びかけるものとして、<ゼロ・ウェイスト>の概念が生まれました。
できるだけ使い捨て商品を避け、なるべく資源を無駄にせず、リサイクルや再利用を推進し、最終的にごみを出さないことを目標としています。
環境省によると、ここ数年でごみ総排出量ならびに1人1日当たりのごみ排出量は減ってきていることが分かりますが、
まだまだゼロ・ウェイストには程遠いと分かります[2]。

ここで改めて大切になってくる概念が、「4R」です。
昔からよく言われてきた概念は「3R」でした。
ごみの排出を抑えるReduce(リデュース)、
一度使ったものを何度も繰り返し使用するReuse(リユース)、
資源として再利用するRecycle(リサイクル)、
この3つは多くの方に認知されているものですが、
近年ではより強化した「4R」が言われています。
その4つめが、Refuse(リフューズ)です。
例えば、スーパーやコンビニエンスストアでお弁当などを購入した際に、
割りばしやスプーンを一緒に受け取る場面があります。
最近は有料のお店も増えてきていますが、
「無料なら…」と多めに貰っていく方も時たま見受けられます。
しかし、貰わずにマイ箸やマイスプーンを使うことで、ごみは発生することはありません。
このように、ごみになるものは受け取らず必要性最低限のものしか買わないようにすることを、リフューズと言います。
◎「お買い得」や「セット商品」に惑わされず必要な材料しか購入しない。
◎不要な広告チラシやDMの受け取りはお断りする。
◎キッチンペーパーではなく、布巾やタオルを活用する。
◎使用頻度の少ないものは、買わずにレンタルを利用する。
◎マイ箸やタンブラーなどの利用で、使い捨て用品の使用を控える。
◎使い捨ての食品用ラップではなく、シリコンラップを選ぶ。

ごみを減らすことで、それを処理する私たちの暮らしも軽やかになるでしょう。
加えて、日本の問題となっている、「ごみの最終処分場の限界」に対する負担軽減にもなります[2]。
自分たちの暮らしも環境も守る小さな選択を、今日、一緒に重ねていきましょう。
今月もお読み頂き、ありがとうございました♪
[1]国際環境技術センター(2026.3.10参照)
[2]環境省(2026.3.11参照)
環境省_令和6年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 状況第2部第3章第1節 廃棄物等の発生、循環的な利用及び処分の現状




