冬 元気に乗り切る 黄色のめぐみ
2025/12/09
ほっくりとした甘さが
癒しをくれる
かぼちゃ
素朴な美味しさに
ほっとしますね。

もっとも親しまれているのは
西洋かぼちゃ
(栗かぼちゃ)
甘みが強く、
ほっくりとした食感で
煮物からスープ、
スイーツまで幅広く
活躍する万能選手です。
日本かぼちゃは
水分が多く、
ねっとりとした
やさしい舌ざわりが特徴。
だしの旨みをまとわせる
和食との相性が抜群で、
昔ながらの
味わい深さがあります。
そして、食感や
見た目がユニークな
ペポかぼちゃ
(そうめんかぼちゃ)
料理としてはもちろん、
飾りとしても楽しめる
遊び心のある存在です。

さらに近年人気の
バターナッツかぼちゃは、
ひょうたん型の
可愛らしい姿と、
ナッツのような甘みが特徴。
ポタージュにすると
とろりとなめらかで、
スイーツにも料理にも
使いやすい品種です。
種類によって
形も味わいも異なり、
調理の仕方ひとつで
表情が大きく変わるのも
かぼちゃの魅力ですね。

夏〜初秋に収穫され、
その後ゆっくりと熟成して
甘みが増していくため、
美味しくなるのは
秋〜冬
寒さが深まるほど
甘さが濃くなる、
“冬に向けて育つ野菜”です。
古くから日本では、
体を温める野菜として
親しまれ、
寒さが厳しくなる季節に
欠かせない存在でした。

「冬を越すには、
この黄色が力になる」
と昔の人々は信じ、
「寒い冬を栄養豊富な野菜で
元気に過ごせますように」
という願いを込め、
冬至の日に
かぼちゃを食べる習わしが
大切にされてきました。
小豆を合わせて煮た、
冬至を象徴する伝統料理
「いとこ煮」は、
小豆の赤で
邪気を払い、厄を遠ざけ、
かぼちゃの黄色はで
陽の気を呼び込む
縁起食として
親しまれています。

冬至は、
一年でもっとも昼が短く
太陽の力が弱まる日。
この日を境に
また少しずつ
光が戻っていくことから、
古くは運を呼び込む日とも
考えられてきました。
冷暗所で長く
保存できるうえ、
栄養をしっかり補える
貴重な食材であった
かぼちゃ
夏に収穫して
冬まで持つのは、
時間をかけて甘さが深まり
じっくりと熟成していく
力があるから。
その力強さにあやかり、
「これを食べて冬を乗り切ろう」
と願ったのです。
太陽の恵みを宿した黄色、
じんわり体を温める甘さ、
そして冬を越えるための知恵。
冬至のかぼちゃには、
そんな季節の祈りが
息づいています。

食べるビタミン剤と
言われるほど栄養豊富。

緑黄色野菜の条件は、
可食部100gあたりの
β-カロテン含有量が
600μg以上であること。
かぼちゃはこの基準を
しっかり満たしており、
トップクラスの
含有量を誇ります。

かぼちゃの皮には
β-カロテンが果肉以上に
含まれているといわれます。
ぜひ皮を付けたまま
いただきましょう。

美肌を支える栄養素も
たっぷり含まれるかぼちゃ。
野菜の中では
糖質がやや高めですが、
食物繊維やビタミン、
ミネラルが一緒に
含まれているため、
血糖値の上昇も緩やか。
量と食べ方を意識すれば、
ダイエット中でも
十分に楽しめる食材です。
ウォータースチーム®︎で
素材そのものの
甘さを引き出すと、
まるでスイーツを
食べたかのような
満足感!!
だからこそ、
おいしいかぼちゃを
選ぶことも大切。
同じ調理法でも、
かぼちゃの質が
味と甘さを
大きく左右します。

味噌や塩麹などの
発酵調味料と合わせると、
かぼちゃの甘さに
深い旨みとコクが重なり、
冷える季節の体を
そっと守ってくれますよ♡
一年の節目であり、
最も昼が短い日、
冬至

太陽の色を宿した
かぼちゃを食べることで、
「無病息災」「運気上昇」を
願ってきました。
どうぞ、
冬至の日は
かぼちゃをひと口。
寒い冬を元気に
越えていくための、
小さな願いと
あたたかさを込めて…。
あなたの冬が
健やかでありますように♡




